ゴールデンウィークも終わり、いつものあわただしい毎日をお過ごしのことと思います。
大震災の被災地の復興や福島の原発事故も復旧が遅々として進みません。
被災されている方々や子どもたちの状況を思うと日々の生活のありがたさを痛感する毎日です。
一刻も早い状況の好転をひたすら願いばかりです。
まだまだ復興に時間がかかるようです。末長い支援が必要です。  

この夏は電力不足に陥ることが予想されています。
最近夜車を運転しているとコンビニやお店の照明がだいぶ落とされているのに気付かされます。
その中で目が痛くなるような照明のラーメン屋さんがあったりとお店ごとの取り組みも様々です。
当院でも不必要な照明は落としています。
またDVDを放映したりもしませんが、院内にはかなりの数の絵本を用意しております。
これらの絵本は熊本の絵本屋さんに子どもの読み聞かせに良いものを選んで頂いた品々です。
良本をぜひこの機会に親子で楽しんで下さいね。





富山県や福井県を中心に生肉を食べたことが原因の腸管出血性大腸菌(O111)感染症で死亡例も報告されています。
新鮮でも生肉には菌が付着しています。
そういったお肉を充分加熱しないで食べてしまうと感染する恐れがあります。

特に抵抗力の弱い子どもさんがたべると感染する危険が増します。
実は大学生の長女も昨年、レバ刺しを食べてキャンピロバクタによる食中毒になりました。
そのお店はレバ刺しで有名なお店だったようですが、どんなに新鮮な生肉を提供する有名店でも発症します。
よい経験ですが、命にかかわることもありますから罹らないに越したことはありません。予防が大事です。



腸管出血性大腸菌
大腸菌は動物の腸内に存在し、ほとんどは無害ですが、病原性大腸菌は、人に下痢などの症状をひき起こします。
病原性大腸菌のなかでもO157やO111などは毒素を産生し、血便を伴うひどい下痢や、溶血性尿毒症症候群をひき起こします。
予防法
 

@ レバーやユッケなど食肉を生で食べることは控えましょう。
  特に抵抗力の弱い子どもやお年寄りには生肉だけではなく、加熱をするときに良く中まで火の通るようにしましょう。

A 肉を調理するときのまな板や包丁、はしなどは別にして、使用した後は熱湯やキッチンハイター(次亜塩素酸Na)で
  消毒をしましょう。

B いつものことですが、手洗いを徹底しましょう。






A型のインフルエンザの流行は終息したようですが、今年は5月のゴールデンウィークが終わってもB型のインフルエンザの流行がみられています。

B型インフルエンザはA型に比べて肺炎や脳炎などの重い合併症をひき起こすことは少ないのですが、熱が下がりにくいのが特徴です。
午前中は熱が下がっているし元気なので保育園や学校に登校(登園)し、夕方から再び熱が出るのを繰り返している方の中で検査するとB型が検出された方が何名もいらっしゃいました。
B型インフルエンザは治療に使うタミフルやリレンザ、イナビルなどのインフルエンザ治療薬が効きづらく、また検査の検出精度も低いようです。
1回の検査で陰性でも熱がだらだら続く方は受診して下さい。
またB型インフルエンザと診断されたら、元気であっても充分に休養させてくださいね。





 
1. B型インフルエンザ 
今年は5月のゴールデンウィークが終わってもB型のインフルエンザの流行がみられています。
 
2. 感染性胃腸炎(嘔吐下痢症) 
例年2月から3月に流行するロタウイルス胃腸炎が4月〜5月にかけて流行しています。
脱水になり点滴される方も多く、待ち時間が長くなってしまうこともあり、御迷惑をお掛けしました。
連休あけよりだいぶ終息しました。
 
3. 溶連菌感染症
嘔吐と発熱で来院される方の中に溶連菌の型がいらっしゃいます。
疑いがある場合は検査をさせていただいています。
 
4. 水ぼうそう・おたふくかぜ
いくつかの保育園で流行しています。
 




本年3月2日以降、肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンを含むワクチンの同時接種後の乳幼児において7例の死亡例が報告されたため、国は接種を一時的に見合わせていました。
厚生労働省は専門家会議において死亡例の詳細な検討を行うとともに、すでに導入されている諸外国の情報を合わせて検討した結果、ワクチン接種と死亡との因果関係および同時接種による重篤な副反応の増加は見られなかったことから、安全性上の懸念は認められないとの結論に達しました。

4月1日より再開しております。生後2カ月から5歳までのお子さんが対象です。
同時接種が心配な方は来院の機会が少し増えてしまいますが、1週間の間隔で単独の接種をさせて頂いております。
同時接種の場合は2種類に限らせていただきます。




 
子宮頚がんワクチン(定期接種)

子宮頚がんを引き起こす発がん性のあるHPV(ヒトパピローマウイルス)は皮膚や粘膜に存在するありふれた
ウイルスです。その中で特にHPV16型と18型の2種類は子宮頚がんになりやすいといわれています。
この子宮頚がんワクチンを接種することで16型と18型の感染をほぼ100%防ぐことができます。
このワクチンはすでに海外では100カ国以上で接種されています。
子宮頚がんは最近20〜30歳代の女性に急増しています。


接種する時期

中学1年〜高校1年女子



 
日本脳炎ワクチン(定期接種)

昨年6月より、新しい製造方法により製造された乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンが使用できるようになりました。
11月より対象年齢が拡大し、日本脳炎U期と日本脳炎1期が完了していない9歳以上13歳未満の方を対象に接種が再開となっています。
詳細はお問い合わせください。


T期

3歳〜7歳半

U期およびT期を完了されていない方 

9歳〜13歳未満


 
MRワクチン(公費接種)

T期 満1歳〜2歳未満
U期 小学校就学前の1年間(年長)
V期 中学校1年生
W期 高校3年生

平成20年より5年間中学1年生と高校3年生を対象にMRワクチンを接種しています。


 
ヒブワクチン(定期接種)

細菌性髄膜炎などの重症の細菌感染を引き起こすインフルエンザ菌b型(ヒブ)を予防するワクチンです。


接種する時期

生後2カ月〜5歳未満


 
小児肺炎球菌ワクチン(定期接種)

ヒブと同様に細菌性髄膜炎、敗血症を伴う肺炎、中耳炎などを引き起こす肺炎球菌を予防する子供用のワクチンです。特に細菌性髄膜炎の原因菌は ヒブと肺炎球菌が大半を占めます。
その半数が0歳代でかかり、それ以降は年齢とともに少なくなりますが、5歳くらいまでが危険年齢です。
(5歳すぎての発症もあります。)


接種する時期 生後2カ月〜5歳未満



 
Sunday Monday Tuseday Wednesday Thursday
Friday Saturday
1 2 3 4 5 6
夜●
7
8 9 10 11 12
午後
小学校
定期健診
13 14
15 16 17 18 19
午後
小学校
定期健診
20

21
22 23 24 25

保育園
健康講和
26
午後
保育園
定期健診
27 28
29 30 31 1 2 3 4
●医師会病院 夜間当番 ○境保健センター1才6ヶ月検診 ▲短大講義(午後)