遅れていた桜の開花も始まり、新学期を迎えました。
新入学・新入園おめでとうございます。新しい生活に期待と不安がいっぱいでしょう。
緊張もするでしょうから休日はあまり予定を立てずに早寝早起きの生活習慣をまもりましょうね。
疲れているからと休日の朝、遅くまで寝かせていたりするとリズムがくるって月曜の朝がつらくなります。
また保育園などでの集団生活では、子どもたちは、長時間同じ空間にくっつきあって過ごしています。また小さい子どもは抵抗力が十分ではありません。
ある調査によると保育園に入園して2ヶ月後の0歳児の8割以上から鼻や咽から、肺炎球菌やヒブ等の細菌がみつかるそうです。そして子どもの体力や抵抗力が低下した時に、細菌性髄膜炎や肺炎などの重大な感染症を引き起こすと言われています。
さらに水痘やおたふくかぜなどの感染症も保育園で流行します。
ですから保育園などの集団保育の場では、感染症対策が重要です。十分な睡眠や食事をきちんと取って体力を維持するとともに、ワクチンを接種することで、感染症の発症を防いだり重症化することを予防することが大事です。
まだ受け忘れている予防接種がないかどうか、母子手帳で確認してください。
ヒブ、肺炎球菌、子宮頚がん予防ワクチンの公費補助が1年間延長になっています。来年度も補助が受けられるかははっきり決まっていません。
今年度対象になっている方は、接種をお勧めします。
ロタウイルス流行中です。
3月の後半から流行しています。ロタウイルス胃腸炎はいわゆる嘔吐下痢症の一つですが、嘔吐や下痢がひどくなりやすく、水分補給が間に合わなかったり、水分を受け付けなくなったりして、急激に脱水が進行しやすいといわれています。
さらに小さいお子さんが罹ると、また特に初めて罹ったお子さんは重症化しやすく、点滴や入院による治療がひつようになることもあります。症状は激しい嘔吐に引き続き、白っぽかったり、クリーム色の水のような下痢になります。
下痢は少なくても1週間程度続き、この間に水分補給が間に合わないと脱水を起こしやすくなります。ですから脱水にならないようにこまめに水分補給をしましょう。
また下痢が続くときはこまめにおむつを替えて、おむつかぶれを防ぎましょう。
感染力はとても強いので家庭でもよく手を洗うこと、嘔吐の処理に注意しましょう。
治療は特効薬がないので、症状を和らげるための吐き気止めや、整腸剤などで様子を見ます。
ロタウイルス胃腸炎はワクチンで予防可能です
。
感染力が強く、小さいお子さんは重症化しやすいロタウイルス胃腸炎のワクチンが接種できます。
ロタウイルス胃腸炎予防ワクチンは、シロップ状の経口の生ワクチンです。
生後6週から24週(5か月)までに2回接種をします2回の接種でほぼ100%に近い効果があります。ヒブワクチンや肺炎球菌などと同時に接種できますので小さいお子さんはワクチンスケジュールに組み込まれることをお勧めします。
Sunday | Monday | Tuseday | Wednesday | Thursday | Friday | Saturday |
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 臨時休診 |
6 | 7 学会出席 のため小児科 のみ休診 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 ● |
14 |
▲午後休診 | ||||||
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
▲午後休診 | ||||||
22 | 23 | 24 昼○ |
25 | 26 | 27 | 28 |
▲午後休診 | ||||||
29 | 30 休診 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
▲午後休診 |
●医師会病院 夜間当番 ○境保健センター1才6ヶ月検診 ▲短大講義(午後)