小さいお子さんは自律神経がまだ充分発達していません。
この自律神経は暑さや寒さに適応する体の力です。
でも今のお子さんは赤ちゃんの時からエアコンの普及によって、快適な室内で過ごしているので、外の暑さに適応する力が充分に養われていません。
ですからいきなり長時間の外遊びは危険です。
外遊びの時間を少しずつ増やしながら暑さに体を慣らすことも小さいうちから大事になってきます。

また小学生や中高生で起立性調節障害など指摘されている方も熱中症になりやすいので、炎天下の部活動には特に注意が必要です。
のどが渇いていなくても水分を補給しましょう。
その際塩分摂取も忘れずに。
ご自宅で作るなら水１Lに砂糖４０ｇ、塩３ｇが目安です。
お家の冷蔵庫に作り置きしてもいいでしょう。
少しずつ、こまめにとるのがお勧めです。
体育館などで活動するときも換気をよくして、涼しいところで休憩をとりましょう。
外で活動するときも、木陰など涼しいところでこまめに休憩を取りましょう。
当院の前のケヤキの下も涼しい場所のひとつです。こんなところを見つけてみましょう。
またコンクリートなどの照りかえしのある場所は特に注意してみましょう。

夏休みは旅行やお祭り等々色んなイベントがありますね。いきなり連れ出しても大変。
あらかじめ体を暑さに慣らしておきましょう。
戸外の活動の時間を少しずつ増やすのがコツですよ。
楽しい夏休みをすごしてください。